会社の人んちの娘さんがウーパールーパーの飼育を始めたそうで。
なんかUFOキャッチャーみたいので取ってきたらしい。
奇遇なことに、その昔、
ウーパールーパーの飼育について書いてある本を読んだことがあるので、

(「トミちゃんの生きもの50番勝負」←まず飼おうとは思わないような動物を
飼いまくって、その飼育の様子を著述している名著。)
そこからまた聞きしたことをかいつまんで述べてみたい。
ウーパールーパーは正式名称は「メキシコサラマンダー」で、
イモリの一種である。名前の通り、メキシコに住んでいる生物で、
しかもソチミルコ湖という標高の高いところにある湖周辺に限定して
生息している。
アホロートルというのも実は正式名称ではなくて、
この種属のイモリに限る幼形成熟状態のことを指している。
幼形成熟というのは、幼体のまま一生を終えるもののことである。
ウーパールーパーはカエルでいえばオタマジャクシの状態で一生を過ごすようなものである。
しかしウーパールーパーにもいちおう「成体」があり、
温度の上昇など環境の変化をトリガーとして、成体に変態する。

どうも飼育化において水温の調節を怠ったりすると変態してしまうようで、
おざなりに育てて、もし死ななかったとしたら、
それは変態してしまう。
エラをちょん切ったり、ホルモンを注射してやったりしても変態するようだ。
変態すると写真のようにいかつい生物になってしまううえ、
陸生化してしまう。写真では水の中に佇んでいるが、
隙あらば水の上に出てこようとするようになるらしい。
餌は本によると
「浮く餌はまず食べない。俺はカマボコをよくやっていた」とある。
寿命は幼体のままならうまくいけば10年は生きるようだが、
変態してしまうと、途端に衰えて寿命も極端に短くなってしまうようだ。
人間もウーパールーパも変態するといろいろ大変みたいなので、
変態しないように可愛がってください!
この成体と書かれているウパは、種類が「マーブル」又は「ブラック」だと思います。
変態化した姿ではありません。
因みに幼体の写真の方は、「リューシスティック」という種類です。